2012年4月20日金曜日

シャドー81

随分古い(といっても、30年少しだが)小説だ。
名作と言われて一世を風靡した作品ということだ。


「シャドー81」




さすがに、それだけの評判の作品だけある。
読み応えたっぷり。

全く想像もつかない、ハイジャックを描く。
その、展開と計画の綿密さは、驚嘆するばかりだ。


「面白い」の一言で、闇雲に読み始めたが、最初のウチは、何の話か分からず
展開も一貫性がないため、途中で投げ出しそうになった。

まずは、物語の概要を知っておくことを進める。



この作品は「ハイジャック事件」を描いている。



それが念頭にあれば、初めから「何の話だ?」と路頭に迷うことはなくなる。
逆に、どうやって「ハイジャック」につながるんだ???、とワクワクで読めるはずだ。

概要を読まなかったことが悔やまれる。。。



ハイジャックは、物語の中盤に始まる。

その奇妙なハイジャック事件に、対応に迫られる人々は、後手に回るばかりだ。
事件の犯人は、プレイヤーの出方を計算しつくした上で、その先を行く。


とても常人では考えつかない、その展開と計画は、まるで雲上人のチェスを見るようだ。


名作は、歳をとらない。
いつまでも名作で在り続ける。
これは、非常に良い作品だったと思う。

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