2012年3月12日月曜日

「習慣で買う」のつくり方

久しぶりに考え方に影響を与えてくれた本。
それが『「習慣で買う」のつくり方』という本だ。




非常に響いた。久しぶりの感覚だった。

本書の中で定義される「習慣脳」と「判断脳」。
ヒトの脳内は、大別すると、上記の2つに絞れるということだ。

この理論は、著書が勝手に名付けたかもしれないが
その裏付けは、最近の脳科学より得られている。

例えば、車を運転するという行為。
この行為は「意識的」か「無意識的」か?

当然、意識しなければ、危険極まりない。そう思いがちだが、本書は「無意識的」だと説く。
確かに、運転中ふと気がつく。
「あれ?もうこんなとこにいる」
短い時間だが、意識しないでも運転してきたことを示している。

そのちょっとした間にも、車を道なりに誘導し、他の車の動きに注意を払い
信号に従い、ナドナド。
運転に必要な様々な行為はこなしているハズなのだ。
(完全に意識を失ったら、おそらくは事故を起こしている)

こんな感じで、特別に意識しなくても、日々の動作を行うというのが「習慣脳」の役割と
本書は定義する。
逆に、特別に意識して行うことを「判断脳」だ。
さらには、この習慣脳が支配的な日々の生活の割合は、半分にも達するらしい。
ヒトによっては、大半を占めるかもしれない。

本書は、ビジネス書なので、基本的には商品を顧客にどのように展開するか?
という視点で、脳の働きから、提案をしている。

特別な判断を必要としない行動は、習慣脳が行うということは
商品購買時にも習慣脳が判断することが、多い。

結局のところ、習慣的に判断されてしまうため、商品企画から習慣となるような
仕組みを考えておく、もしくは、習慣に入れるように設計することが重要だと本書は説く。


本書の視点は、非常に面白いし、試す価値は存分に有りそう。

ただ、本書の考え方は、ビジネスだけに留まらない。
考え方を応用すれば、日常の生活も、また違った味わいのものになっていくハズ。
脳の仕組み、考え方の仕組み、は、どんなヒトにもとても重要だと思える。


この本は、素晴らしかった。
手元において、常々開いて、考え方のエッセンスを自分に浸透させたい。


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