久しぶりに考え方に影響を与えてくれた本。
それが『「習慣で買う」のつくり方』という本だ。
非常に響いた。久しぶりの感覚だった。
本書の中で定義される「習慣脳」と「判断脳」。
ヒトの脳内は、大別すると、上記の2つに絞れるということだ。
この理論は、著書が勝手に名付けたかもしれないが
その裏付けは、最近の脳科学より得られている。
例えば、車を運転するという行為。
この行為は「意識的」か「無意識的」か?
当然、意識しなければ、危険極まりない。そう思いがちだが、本書は「無意識的」だと説く。
確かに、運転中ふと気がつく。
「あれ?もうこんなとこにいる」
短い時間だが、意識しないでも運転してきたことを示している。
そのちょっとした間にも、車を道なりに誘導し、他の車の動きに注意を払い
信号に従い、ナドナド。
運転に必要な様々な行為はこなしているハズなのだ。
(完全に意識を失ったら、おそらくは事故を起こしている)
こんな感じで、特別に意識しなくても、日々の動作を行うというのが「習慣脳」の役割と
本書は定義する。
逆に、特別に意識して行うことを「判断脳」だ。
さらには、この習慣脳が支配的な日々の生活の割合は、半分にも達するらしい。
ヒトによっては、大半を占めるかもしれない。
本書は、ビジネス書なので、基本的には商品を顧客にどのように展開するか?
という視点で、脳の働きから、提案をしている。
特別な判断を必要としない行動は、習慣脳が行うということは
商品購買時にも習慣脳が判断することが、多い。
結局のところ、習慣的に判断されてしまうため、商品企画から習慣となるような
仕組みを考えておく、もしくは、習慣に入れるように設計することが重要だと本書は説く。
本書の視点は、非常に面白いし、試す価値は存分に有りそう。
ただ、本書の考え方は、ビジネスだけに留まらない。
考え方を応用すれば、日常の生活も、また違った味わいのものになっていくハズ。
脳の仕組み、考え方の仕組み、は、どんなヒトにもとても重要だと思える。
この本は、素晴らしかった。
手元において、常々開いて、考え方のエッセンスを自分に浸透させたい。
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