2012年2月23日木曜日

テンペスト

テンペスト。

時代劇になったり、映画になったり、とかなり話題の作品。
そんなことは知らずに、手にした。




私にとっては、多分このボリュームの小説は始めてだとおもう。
シリーズモノは、別にしてね。

内容は、幕末期の頃の琉球王国で活躍する、孫寧温という役人の話。

この主人公の設定が、ブッ飛んでいる。
男尊女卑の世界にあって、頭脳明晰な女の子。
もの凄い天才。だけど、女の子。

しかし、それだけでは、物語にならない。

この女の子、認められるがために「去勢した男」を偽るのだ。


去勢した男というのが、いたらしい。
私は、これまで目にしたことがない。
もしかすると、もののけ姫の主題歌を歌った米良さんのようになのか??


とにかく、ぶっ飛んだ偽りと、ずば抜けた頭脳で琉球を動かす要職を手にする。
琉球王国を守るため、身を粉にして様々な難題に当たる。

しかし、偽りは、いずれ明らかになる。
偽った分だけ、悲しみは深い。


歴史は覆らない。
そのため、琉球王国は滅ぶ。

悲しい終わりのようだが、それはそれで、女性で生きる幸せを勝ち取る
という悲しくも和やかな終わり方をする。

男性としては、王国と共に滅び、女性として幸せを掴む。


良いのかもしれない。


ただ、この小説、息切れした。
途中から、設定が異なるが、同じ事の繰り返しになり、飽きが来てしまうのだ。
それを抜きにすれば、良い作品だと思う。

琉球王国の魅力が詰まっているし。


映像ではどうなっているのか?
気になるね。

 


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