テンペスト。
時代劇になったり、映画になったり、とかなり話題の作品。
そんなことは知らずに、手にした。
私にとっては、多分このボリュームの小説は始めてだとおもう。
シリーズモノは、別にしてね。
内容は、幕末期の頃の琉球王国で活躍する、孫寧温という役人の話。
この主人公の設定が、ブッ飛んでいる。
男尊女卑の世界にあって、頭脳明晰な女の子。
もの凄い天才。だけど、女の子。
しかし、それだけでは、物語にならない。
この女の子、認められるがために「去勢した男」を偽るのだ。
去勢した男というのが、いたらしい。
私は、これまで目にしたことがない。
もしかすると、もののけ姫の主題歌を歌った米良さんのようになのか??
とにかく、ぶっ飛んだ偽りと、ずば抜けた頭脳で琉球を動かす要職を手にする。
琉球王国を守るため、身を粉にして様々な難題に当たる。
しかし、偽りは、いずれ明らかになる。
偽った分だけ、悲しみは深い。
歴史は覆らない。
そのため、琉球王国は滅ぶ。
悲しい終わりのようだが、それはそれで、女性で生きる幸せを勝ち取る
という悲しくも和やかな終わり方をする。
男性としては、王国と共に滅び、女性として幸せを掴む。
良いのかもしれない。
ただ、この小説、息切れした。
途中から、設定が異なるが、同じ事の繰り返しになり、飽きが来てしまうのだ。
それを抜きにすれば、良い作品だと思う。
琉球王国の魅力が詰まっているし。
映像ではどうなっているのか?
気になるね。
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