いろんな本に出会えるのは、なかなか楽しい。
「読書に割く時間がない」のと「ちょっとでも読書に時間を割く」のは、全く違うと実感。
どちらを選んでも生活スタイルは変わらないが、後者を選択すると
読破する本が増える。
読書は、ちょっとした時間でも、できるんだなぁ。
本の表紙が、漫画なモノに、最近よく出会う。
こういう本は、カバー無しだと、電車で開くのに躊躇する。
まぁ、人からどう思われようとどうでもよし!
と決めれば、問題ないのだが。
なかなか読み応えがあった。
二人の青年の物語。
血塗られた歴史を背負い、国を統べる立場にいる一人の青年と
風向きが変われば、やはり血塗られた歴史を背負い、国を統べる立場に居たはずの
青年が、物語を紡いでいく。
一人の青年は、もう一人の青年を殺し、その一族を根絶やしにすれば
それだけで良かった。
何も考えず、それだけをすれば。
しかし、国を統べる立場にいれば、他の事情も見える。
国力が激減しているという事情が。
内紛のような、もぐらたたきに興じている場合ではないのだ。
しかし、血塗られた歴史は、もぐらたたきを強要する。
歴史が、人々の思想を縛る。
人の思想は、環境により作られて、より強固な環境を作り出す。
そんな環境下で、国を廸びくために、血塗られた歴史を止めてしまおうと
青年は決意する。
そして、もう一人の青年に、共に泥を被ってくれるよう説得する。
こうして、青年二人の静かな、しかし、タフな戦いが始まる。
人は、どれほど強く入れるのだろうか?
信念のために、誰からも認められない道を歩み続けることができるのだろうか?
物語を愉しむ以上に、心に何かを残してくれた本だった。
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