2012年2月6日月曜日

夜中にジャムを煮る

まさか、食をテーマにした本で、自己反省をさせられてしまうとは。。。




この本、凄い。
世の中に、料理本はたくさんあって、レシピ本も溢れているなか
全く違うアプローチを教えてくれる。
しかも、その視点やスタンス、考え方は、驚嘆の一言につきる。


なぜ、今まで気が付かなかったのだろう。


考えれば、至極当然なこと。それが、改めて書かれているのだが。
それに気が付かない。

それほど、食は、当たり前だった。


例えば、出汁のとり方。
レシピ本を開けば、手順があり、タイミングや時間が記載され
一読しただけでは覚えられず、さらに、一度やっても多分忘れてしまう。

しかし、この本によれば
「肉を煮た煮汁を出汁にする」
のみだ。
至極簡単。


簡単でなければ、主婦は毎日料理などできない。
そりゃそうだ。

考えてみれば、家庭の味は、レストランの味に勝るコトは多い。
ウチでは、餃子は中華料理店の餃子よりもうまい。
だって、ウチの味が一番好みだから。

当然だ。


ウチの味、家庭の味、実家の味。
何よりも勝る、その味には、やっぱり文化と歴史があり
愛情がこもる。
本では「愛情」とは書いていないが、そういうことなのだろう。

「味は手がつくる」

その通りなのだろう。
なぜか、そのことを忘れていた。

そして、自分を作っているのは、毎日食す「手がつくる味」なのだ。
そう考えると、自分のやっていたことが、なぜかちぐはぐな気がしてくる。


事の根幹は、非常に単純なのではないか?
そう思えてならない。


良い本に出会えた。
考え方を変え、また、料理を見なおしてみよう。
自ずと受け継がれた真理に目を向ければ、そこには、人の叡智が込められているはず。

便利に惑わされるコト無く。

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